- 会期
- 2025年9月20日(土)~28日(日)
- 観覧料
- 無料
- プロフィール
- 最中 -sanaka-
sanakaは「好転する民族服」をコンセプトに折り紙のような衣服の形や様式を考案するユニット。ひとりは染めや織りの現場を経て、ひとりはファッションブランドの経験を経て、先祖の記憶が残る衣服たちが現代の生活に溶け込んでいくことを願いながら活動を行う。
- 作家コメント
- sanakaの衣服は、キモノやハオリを解き、折り紙のように鉄を殆ど入れず、型紙も使わず考案した十四型の衣服をつくり、オーダーを受けながら全国各地を巡っている。同形状でよければ、箪笥に眠るキモノ、ハオリたちでオーダーも可能。既にお持ちの方はメンテナンスや相談も随時受付中である。
本展示では、作品群の展示に加えて、「記憶が擬態する衣服」として過去オーダーをしてくれたキモノに纏わる個人史を紐解き、先祖の記憶が微かに残るキモノと本人との回想録を表現する。
sanakaは洋服と和服の違いを次のように定義する。洋服を身体に対してのアプローチとして最大限に余白を削り、動き易さやシャープなデザインを美しいとする傾向がある。一方、和服は身体に対して風呂敷のように包むアプローチで余白を最大限に残し、折り畳みながら整えた佇まいを美しいとする。つまり「着物リメイク」を定義すると洋服への移行と捉え、sanakaの衣服は「和服の延長上」と捉えている。且つ、現代の洋装とコーディネートできる自由度を兼ね備えている。作者不明の折り鶴のようにわたしたちの衣服を未来の誰かが解いて、その人の衣服になってくれたらと願っている。




最終更新日:[2025年07月14日]