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公益財団法人島田美術館

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hikariwomatou 光をまとう in Kumamoto

色は、光 植物の命の色 光をまとう

 

色はすべて、光から生まれています。先がなければこの世は闇であり、色は存在しません。そして植物こそ、光と命の結合です。草木染めとは本質的に光から生まれた植物の命の色です。

光は直接まとうことはできません。しかし、植物の命の色でつくられた服をまとうことによって、人は「光をまとう」ことができるのです。 いま私たちは、不安定で先の見えない時代に生きています。だからこそ、 自然を肌で感じ、優しく包み込んでくれる服が求められています。

「hikariwomatou 光をまとう」は、東京コレクションで活躍する服飾ブランドmatohuと、人間国宝志村ふくみの芸術精神を継承する染織ブランドatelier shimuraが、共同で始めた「相乗作用のブランド」です。 草木で染めた糸と、手織の布を用いて、現代の生活に寄り添う新鮮なデザインの服を提案します。すべて注文を受けてから1点1点、染めて、 織り、縫製いたします。

2023年に京都、名古屋、東京の三都市で展示会を行い大変好評をいただきました。この度、熊本での初めての展示会を角田美術館のギャラリーで行います。光という恵みから生まれた本当に特別な一着に、 ぜひ出逢いにきてください。

 

Message

「私の生涯の仕事、光と色の思想を

ファッションの世界で展開してくださることを

心から喜んでおります。」 -染織家  志村ふくみ

 

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熊本で洋服を通じて50年以上、色んな方々と交流をさせていただいてきました。

そのご縁で「若手の有望なデザイナーがいる」と紹介され、20年前の夏、千駄ヶ谷のビルの半地下にあった「matohu」のオフィスを初めて訪ねました。ハンガーラックに掛かった服は、数こそ少なかったものの見た瞬間、中身の濃さと重みを感じました。 デザインはもとより、自分で着用したときの縫製の良さと素材の良さには目を見張るものがありました。それから熊本でご紹介させていただき月日が経つ中で、全くブレる事なく良い服を作り続けている彼らの姿勢が、京都の染色、織りの仕事をなさる志村ふくみさんの思想を継いだ「アトリエシムラ」とつながり、この度、九州では初となる「hikariwomatohu」の展示販売会を開催させていただくことになりました。服を愛する沢山の方々とともに新しい価値観を感じ共有頂けましたら、とても嬉しいです。

きゃっとばる〜う 中垣明美

 

トークイベント

「ファッションとアートと工藤の境界を越えて」

matohu×志村晶司(アトリエシムラ代表)×正木なお (Gallery NAO MASAKI代表)

12月3日(水) 13:30開場 14:00-14:45

島田美術館 ギャラリー 参加料 (30名) 予約制

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プロフィール

matohu(まとふ)
「日本の美意識が通底する新しい服の創造」をコンセプトにした服飾ブランド。2005年に設立。東京コレクションや美術館での展覧会を通して歴史や美意識、伝統技術などを現代的に昇華した作品を発表。現代日本を代表するブランドの一つとして国内や海外のメディアから高い評価を受けている。

atelier shimura
染織家・志村ふくみの芸術精神を継承した染織ブランド。
志村昌司を中心とした次世代の作り手によって、植物の色彩世界を伝えていきたいという想いから2016年に設立。
京都・嵯峨野の工房で、すべて根や枝、葉など植物の生命で染め、手機で織り上げている。