ベンガルに華ひらくカンタ展/津田晴美のクインテッセンス・コレクション2

- 会期
- 2026年10月15日(木)~19日(月)
- 観覧料
- 無料
- 概要
- たった一本の針と簡単な布を用いて、最小限のスペースで、子どもたちや台所の火加減にも目を配りつつ、刺繍やキルトで装飾を施され、創造されたものはインドのいたるところの女性たちの手によって花開いたカンタと呼ばれるキルト刺繍の生活芸術。
その名のとおり、つぎぎ目なしの布を作るとともにステッチで表現する、典型的な刺繍付きキルトのテキスタイルこそカンタである。西ベンガルを始め、1947年にインドが独立して分断されるまでは同じインドであった、お隣のバングラデシュでも、キルティングカンタは伝統を大切に思う存在だった。
カンタは古いサリーやベンガルの男性や女性が身につけるドティから作られているため、とても肌触り柔らかく、新生児のまくらになるにも最もふさわしい。大きなカンタはキルトや覆い、小さなカンタは本や道具のカバーに、そして枕やクッションのカバー、バッグにも用いられた。伝統は脈々と受け継がれ現在ではノクシカンタとして広く知られています。
当コレクションは2006年、インドのベンガル州にて、モチーフや色使い、その物語性に魅力を感じて集めました。とりわけ古いカンタは価値の異なる生活のつづれ織りのようなもので、象、鳥、魚、人物、花、何が現れ、かようにかわいらしい絵ができるのか、女の腕とイマジネーションが反映されています。
ベンガルの民族文化のなかで育まれてきたカンタは、作者や詳しい出自が分からないものも多く、現地でも古いものを目にする機会は少なくなっています。
ひとつとして同じもののないカンタから、それぞれが見つめた世界を感じてみてください。
- プロフィール
- 津田晴美(つだ はるみ)
1950年熊本生まれ。
東京にて美大卒業以降1970〜80年代は、建築、ファッション、テキスタイルの会社を経て、雑誌の創刊準備からホテルや百貨店など多数の企画に参加してきた。株式会社ペンプラスインク設立後は主に個人住宅のインテリアとコンサルティングを手掛ける。







